
プレオルソ(マウスピース型歯列矯正用咬合誘導装置)
プレオルソ(マウスピース型歯列矯正用咬合誘導装置)
プレオルソとは、子ども向けのマウスピース型矯正装置のことで、永久歯に生え変わる前の骨が軟らかい時期に適応されます。装着することで口周りの筋肉を鍛えたり、舌を正しい位置に安定させたりして顎(あご)の発育を正しい方向に誘導し、歯並びと口元をきれいに整えていきます。歯自体の矯正ではなく、歯を支えている軟組織を正しく機能させる根本的な治療法です。
一般的な固定式の矯正装置は、金属製のワイヤーなどを使い強い力を与えるため、違和感や痛みが強くなりやすいといえます。マウスピース式のプレオルソは、シリコン由来の柔らかく弾力性のある素材で出来ており、装着しても痛みはほとんどありません。装着感が良いのでお子さんが嫌がらずに装着してくれます。金属アレルギーの心配もありません。
プレオルソを装着するのは起きている間の1時間と就寝中のみです。幼稚園や学校で装着しなくてすみ、見た目を気にする必要はありません。食べたり、飲んだり、装着しながら話すこともでき、お子さんの毎日の生活にほとんど影響はありません。
マウスピース装置は取り外しが可能で、普段通りに歯みがきができます。口腔内を清潔に保てるので、矯正治療中のむし歯リスクを高めません。装置の掃除もしやすく常に清潔な状態で使用できるのも特徴です。
マウスピース装置は調整する必要がないため、一般的な矯正治療よりも通院の頻度が少なくすみます。
口呼吸など、歯並びを悪くする原因を根本から改善するため、矯正治療後の後戻りが起こりにくいとされています。
プレオルソは基本的に夜寝ている間に装着する装置ですが、お家で起きている間に最低1時間以上装着する必要があります。それ以下の装着時間だと、無意識に装置を異物と感じてしまい、寝ている間に装置を口の外に出してしまうことが多くなります。
ご家族の方はゲームや宿題をしている間はプレオルソを装着するなど約束事を設定して、装着時間を守れるようにサポートしてください。
プレオルソの装着と一緒に口の周囲筋トレーニングを行うことで、歯の移動がスムーズになり、治療期間が短縮することもあります。また、後戻りの防止や、口をしっかり動かすことで自己免疫力が向上し、風邪やインフルエンザを予防する効果も期待できます。
このトレーニングは、まずお子さん自身のやる気が必要となりますが、なかなか1人では継続が難しいので、ご家族のサポートが大切になります。
この4つの動作をしっかりゆっくりと、1日30セット繰り返します。10セットを朝昼晩の3回に分けたり、お風呂の間や寝る前など、習慣に組み込んだりして、毎日忘れず続けるようにしましょう。
相談
精密検査
※必要に応じて口腔内クリーニングとむし歯治療
治療方針の説明と同意
プレオルソを装着して治療開始
経過の確認
プレオルソは、やわらかい素材でできたマウスピース型の矯正装置です。取り外しができ、自宅でマウスピース型の矯正装置を装着する治療方法です。永久歯に生え変わる前(5歳〜10歳くらい)のお子さん向けの矯正です。歯並びだけでなく、お口周りの筋肉のバランスも整える効果があります。
おすすめの治療開始時期は、5歳〜9歳頃と当院では考えています。この時期は「骨がやわらかく成長途中」なので、歯並びだけでなく、顎の成長を正しく導くことができます。気になる症状(出っ歯、受け口、すきっ歯など)があれば、早めにご相談ください。
基本「日中1時間 + 就寝時」に装着します。マウスピースをつけるのは夜寝るときが殆どです。学校での時間につける必要はありません。
プレオルソはやわらかい素材でできているので、固定式の矯正器具よりも痛みが少ないと感じるお子さんが多いです。ただ、最初の慣れないうちは違和感があるかもしれません。おおよそ数日〜1週間で慣れる子が殆どです。
最初のうちは少ししゃべりにくさを感じることもありますが、慣れると問題なく話せるようになります。特に夜の装着が殆どなので、日常生活には大きな支障は無いと思います。
プレオルソは「歯を直接動かす」だけでなく、舌・唇・口の周りの筋肉の使い方を正しくすることで、自然な歯並びに導く矯正装置です。症状によっては、完全な治療には2期矯正(ワイヤー矯正など)を必要とすることもありますが、その必要性を減らしたり、短期間で終わらせる効果が期待できます。
医院によって異なりますが、当院では5万円〜10万円前後です。固定式の矯正よりもコストを抑えられることが多く、経済的にも始めやすい治療法です。詳しくはお問い合わせください。
プレオルソは、以下のような症状のお子さんに適しています。
※お子さんの口腔内の状態に応じて、別の治療方法をご提案する場合も御座います。
基本は水洗い+時々専用の洗浄剤で除菌します。食後に洗って乾燥させます。
最初は嫌がる子もいるので、少しずつ慣れる工夫をしながら無理なく使っていくことが大切です。例えば、最初は短時間から始めたり、頑張ったらカレンダーにシールを貼るなど、楽しく続けられる工夫がおすすめです。
※矯正装置に慣れる工夫もスタッフからお伝えするので、ご相談ください。
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