2025年3月05日

予防歯科を始めるべき理由とメリットを解説
「予防歯科」という言葉を聞いたことがありますか?むし歯や歯周病になってから治療するのではなく、病気を未然に防ぐためのケアを行うことが予防歯科の目的です。日本では「歯が痛くなってから歯医者に行く」という方がまだまだ多いですが、実は「痛くなる前に定期的に通院する」ことで、健康な歯を長く保つことができます。今回は、予防歯科の重要性やメリットについて詳しく解説します。
◾️予防歯科とは?なぜ必要なの?
予防歯科とは、むし歯や歯周病の発生を未然に防ぐために行うケアのことです。毎日の歯みがきだけでは取り切れない汚れを、歯科医院での専門的なクリーニングでしっかり除去し、口腔内を清潔に保ちます。
むし歯や歯周病は、初期段階ではほとんど痛みがないため、気づいたときにはすでに進行していることが多いです。特に歯周病は、歯を支える骨を溶かし、最終的には歯を失う原因となる恐ろしい病気です。しかし、定期的に歯科医院で検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。
◾️予防歯科のメリット
1. むし歯や歯周病を防ぐ
定期的なクリーニングにより、歯の表面や歯周ポケットの奥に溜まったプラーク(歯垢)や歯石を除去できます。これにより、むし歯や歯周病のリスクを大幅に減らせます。
2. 歯の寿命が延びる
歯は一度削ると元には戻りません。治療を繰り返すほど歯は弱くなり、最終的には抜歯のリスクが高まります。予防歯科を継続することで、自分の歯を長く健康に保つことができます。
3. 口臭予防にもつながる
歯石や汚れが溜まると、細菌が繁殖し、口臭の原因になります。定期的なクリーニングでお口の中を清潔に保つことで、口臭の予防にもつながります。
4. 治療費の節約になる
予防にかける費用は、一度の治療費と比べると安く感じるかもしれません。しかし、むし歯や歯周病が進行すると、高額な治療費が必要になる場合があります。 例えば、歯を失った場合、インプラントや入れ歯などの治療が必要となり、数十万円以上の費用がかかることも。予防歯科で定期的にケアすることで、結果的に治療費を抑えることができます。
5. 美しい歯を保てる
歯の表面についたステイン(着色汚れ)やプラークを取り除くことで、歯本来の白さを維持できます。ホワイトニングをする前に、まずは定期的なクリーニングで歯をきれいにするのがおすすめです。
◾️予防歯科で行う主なケア
スケーリング(歯石除去)
専用の器具を使って、歯石を除去します。歯石は歯みがきでは取り除けないため、定期的なスケーリングが必要です。
PMTC(プロフェッショナルクリーニング)
歯科医院で行う専門的なクリーニングです。歯の表面をツルツルにして汚れの再付着を防ぎます。
フッ素塗布
歯の表面にフッ素を塗ることで、歯を強くし、むし歯の発生を抑えることができます。
ブラッシング指導
歯科衛生士が、患者さん一人ひとりの歯並びや磨き残しのクセに合わせた正しい歯みがき方法を指導します。
◾️予防歯科は何歳からでも始められる
「予防歯科は子ども向けのもの」と思われがちですが、大人になってからでも遅くはありません。 むしろ、歯周病のリスクが高まる30代以降こそ、積極的に予防ケアを取り入れるべきです。
また、妊娠中の方も、ホルモンバランスの変化によって歯ぐきが炎症を起こしやすくなるため、マタニティ歯科としての予防ケアが推奨されています。
◾️予防歯科はどれくらいの頻度で通えばいい?
一般的には3~6か月に一度の定期検診が理想的です。ただし、歯周病リスクが高い方や、むし歯ができやすい方は1~2か月ごとのメンテナンスをおすすめします。
◾️まとめ
予防歯科は、むし歯や歯周病を防ぎ、健康な歯を長く維持するためにとても重要です。定期的なクリーニングや検診を受けることで、治療の必要がなくなり、結果的に医療費の節約にもつながります。
あなたの大切な歯を守るために、ぜひ今日から予防歯科を意識してみましょう。
定期検診をご希望の方は、お気軽に当院までご相談ください!