インプラント
インプラント
歯を失った箇所に人工の歯根(インプラント)を埋入し、歯を補う治療法です。従来は、歯を失った治療法としてブリッジ(周りの歯を削る繋がったかぶせ物)や入れ歯が一般的でしたが、近年はインプラント治療を希望される患者様が増えています。審美性や機能性に優れた治療法です。
隣の歯に装置がかからないので、単独で歯の修復が完了します。
噛む力を顎の骨が直接受け止めるので、他の歯に過剰な負担がかかるのを防ぐことができます。
入れ歯のような留め具がないので、自分の歯と同じような感覚が得られ、しっかり噛むことができます。
自分の歯に近い透明感と色調を再現できます。
日帰りで1~2時間程度の手術が必要になります。
インプラントを埋入後は、骨と結合するまで待つ必要があります。症例によりますが、診断から治療終了まで6~12か月くらいかかることが多いです。
治療費は10割負担になるため、保険治療と比較して高額になります。
治療前の資料取り
レントゲン写真や歯周病検査の記録、歯型の模型などをもとに、どの位置に何本インプラントが必要かを検討します。
CT撮影による正確な診査診断
CT撮影による精密な検査を行います。顎の骨の状態(骨の高さや幅)、神経・血管などの位置の確認を行いインプラントを埋入する角度や深さなどを決定しシミュレーションします。
CT撮影を行うことでより精密で安全な治療につながります。
検査結果を元にカウンセリング
①②で得た資料とシミュレーションをもとに、インプラントの治療計画を作成し、患者様の希望も聞きながら最適なプランをご提案します。
また、この時点で詳細な料金のお見積もりや、治療にあたっての細かい注意事項をご説明し、患者様の意思の再確認を行います。
インプラント手術
インプラント埋入手術を行います。
支えとなる骨が不十分な場合は、他部位の骨や人工骨を移植する術式などを併用することもあります。
手術は1回法と2回法があり、1回法ではインプラントの頭のパーツが歯茎から見えている状態で手術を終えますが、2回法の場合は歯茎の中にインプラントの頭のパーツを完全に覆って治りを待ちます。2回法は1回法と比べ細菌感染のリスクは低いですが歯茎を2度切開する必要があります。口腔内の状態を考慮してベストな治療法を選択いたします。
インプラントと骨の結合
インプラントが周囲の骨と結合するのを待ちます。
患者様の骨の状態にもよりますが、3~6か月くらいの期間がかかります。
二次手術(2回法の場合のみ)
歯茎を再度切開して、インプラントの頭の部品を取り付けます。
被せ物の作製
型取りを行い、最終的な人工の歯を取り付けます。
メインテナンス
清掃方法の指導をさせていただき、定期的なメンテナンスで管理していきます。
※インプラントはメインテナンスが重要です。
インプラントはむし歯にはなりませんがインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)になってしまう可能性はあります。インプラント周囲炎に罹患してしまい顎の骨が破壊されるとインプラントが抜け落ちてしまう可能性もあります。インプラント周囲炎を防ぎ、インプラントを長持ちさせるために、ご自身でのケアと定期的なメインテナンスがとても重要です。
インプラントは顎の骨に埋入しますが、骨の高さや幅が不足している場合があります。そのような場合に骨を再生し治療する方法がGBRです。GBRは、ある程度の期間をかけて骨が再生するのを待ってからインプラントを埋入する場合や、インプラント埋入と同時にGBRを行うことが可能なケースもあります。
上顎のインプラントを埋入する場合、上顎洞と呼ばれる副鼻腔があることで骨の量が不足する場合があります。そのような場合に用いるのが上顎洞挙上術です。上顎洞粘膜を挙上し、人工骨を追加し骨の量を増やすことにより、インプラント治療が可能となります。
抜歯を行ったあとそのまま放置すると、骨の吸収が進み、インプラント治療を希望されても、治療が困難になる場合や大規模なGBRが必要になる場合があります。そのようなケースにならないよう、当院では抜歯時にリッジプリザベーションを推奨しております。抜歯した穴に骨補填材を填入し、メンブレンという人工膜で覆う治療法です。そうすることで骨の吸収を抑え、インプラントを埋入するための骨を保存します。
抜歯即時埋入とは抜歯と同時にインプラントを埋入する治療法です。
この治療法を用いることにより、患者様の外科的侵襲の負担が少なくなります。また、治療期間の短縮にもつながり、より早く機能回復を行えます。
抜歯後に生じる骨の吸収も影響せず治療が可能となることもメリットです。
(抜歯する歯の炎症が強い場合は適応困難な場合があります。)
インプラントは顎の骨に埋入しますが、骨の高さや幅が不足している場合があります。そのような場合に骨を再生し治療する方法がGBRです。GBRは、ある程度の期間をかけて骨が再生するのを待ってからインプラントを埋入する場合や、インプラント埋入と同時にGBRを行うことが可能なケースもあります。
上顎のインプラントを埋入する場合、上顎洞と呼ばれる副鼻腔があることで骨の量が不足する場合があります。そのような場合に用いるのが上顎洞挙上術です。上顎洞粘膜を挙上し、人工骨を追加し骨の量を増やすことにより、インプラント治療が可能となります。
抜歯を行ったあとそのまま放置すると、骨の吸収が進み、インプラント治療を希望されても、治療が困難になる場合や大規模なGBRが必要になる場合があります。そのようなケースにならないよう、当院では抜歯時にリッジプリザベーションを推奨しております。抜歯した穴に骨補填材を填入し、メンブレンという人工膜で覆う治療法です。そうすることで骨の吸収を抑え、インプラントを埋入するための骨を保存します。
抜歯即時埋入とは抜歯と同時にインプラントを埋入する治療法です。
この治療法を用いることにより、患者様の外科的侵襲の負担が少なくなります。また、治療期間の短縮にもつながり、より早く機能回復を行えます。
抜歯後に生じる骨の吸収も影響せず治療が可能となることもメリットです。
(抜歯する歯の炎症が強い場合は適応困難な場合があります。)
インプラント治療は保険適用にはなりません。自由診療となり、ケースによってかかる料金も変わってくることがあります。
保険治療の自己負担額と自由診療の負担額の合計が年間で10万円を超える場合は、医療費控除の対象となる場合があります。
ただし、どこまでが控除の対象となるかの基準は明確でないため、必ず控除できるとは言えません。控除の申請をお考えであれば、国税庁のホームページをご覧いただくか、お近くの税務署にお問い合わせください。
インプラントは保険外診療であり、料金は歯科医院ごとに個別に設定されています。
使っているメーカーや術式の違い、治療後の保証の違いなどにより、料金設定は変わります。
また、歯科医院によっては、骨に埋める支えの部分だけの料金が記載されていることがあります。その場合、人工の歯やそれを取り付けるための部品などの料金が別途かかります。
インプラントをお考えの場合は、当院を含め、料金の内訳を必ず確認するようにしてください。
インプラントを入れるために顎の骨に穴を開けますが、直径4~5mm程度のものであり、それによって骨がもろくなるということはまずありません。ご安心ください。
インプラントはチタン合金でできており、十分な強度があるため、通常の噛む力で壊れることはまずありません。
ただし、極端に強い歯ぎしりや食いしばりがある方は、ごく稀にインプラントが壊れたり、支えている骨がダメージを受けることがあります。そういったケースの多くは事前に予測ができるため、食いしばりの癖を直したり、歯を守るためのマウスピースをご提案することもあります。
むし歯があっても、歯磨きがしっかり身についていればインプラントは可能です。
歯周病がある場合には注意が必要です。
インプラントは、天然歯以上に歯周病になりやすく(インプラント周囲炎)、歯周病治療をしっかり行った上でインプラント治療を開始します。
歯周病の既往のある患者ではインプラントの喪失リスクが高いという報告があります。
通常のインプラントであれば、CT、MRIともに影響はありません。喉や口底部、脳などの精密検査などにも全く影響しないので、ご安心ください。
ただし、入れ歯を補助的に支えるためのインプラントで、磁石を組み込むタイプの場合に限っては、MRI撮影を行うとインプラントの周囲数センチにノイズが入ります。
この場合は必ず事前にご説明しますし、検査前にネジ止めの磁性体パーツを取り外せば通常通りMRI検査を行うことができます。
基本的には普通に歯磨きして大丈夫ですし、電動歯ブラシも問題ありません。ただ、インプラントと人工歯の連結部分の形は天然歯と若干異なるため、歯ブラシの当て方や補助的な清掃用具など、少し工夫が必要な場合もあります。
必ずしも歯の本数とインプラントは同じである必要はありません。
例えば連続する奥歯3本を失った場合、真ん中の歯を省いて2本のインプラントで3本分のブリッジにしたり、清掃性を良くするために一番奥の歯を省いて手前2本にインプラントを入れたりすることも多いです。
また、失った歯の本数が多かったり、土台となる歯茎が極端に減ってしまった場合は、1~数本のインプラントを埋入して、入れ歯を補助するための支えとして利用する場合もあります。
状況や予算に合わせて、インプラントの活かし方は様々であるため、来院時にご相談ください。
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